ふと、ある空間や、ある人の香りに幸せな気分になったことはありませんか?
穏やかな香り・やさしい香り・さわやかな香り・懐かしい香り・・・
香りは嗅覚を刺激し、大脳辺縁系から視床下部に伝わりあなたに心理的変化をもたらします。
日々、私たちの周りではいろいろなことが目まぐるしく起こり、また常に変化しています。
近年その変化は非常に激しく、時に私たちに過度なストレスを与えています。
ストレスが過度になると、からだは、生体内で起こる歪みに打ち勝つための防御反応が乱れ、頭痛・胃潰瘍・月経異常などの身体の反応や、うつ病や摂食障害など、心と身体のバランスを崩したストレス病・現代病などを引き起こします。
アロマテラピーにおいては、精油成分が嗅覚を通じて、脳の神経細胞から出される様々な神経伝達物質の放出に関わっています。
その効果は、心理的にあなたをリラックスさせたりリフレッシュさせるだけではなく、免疫力をアップし、ストレスに負けない身体づくりの助けとなり、あなたを現代の過度なストレスから守ります。
視覚や聴覚は大脳新皮質にある刺激を受け入れる一次中枢(視覚野・聴覚野など)で認識された後に大脳辺縁系に伝わります。
一方で、嗅覚の場合は刺激を受け入れる一次中枢が大脳辺縁系にあり、大脳辺縁系に先に受け入れられた後に大脳新皮質で認識されます。
つまり大脳新皮質の認識を待たずに、直接身体調節にかかわっています。